第二回 ジブリの映画

 先日「魔女の宅急便」を見た。オープニングの「ルージュの伝言」のこれから始まる!!というワクワク感がたまらない。これから始まるとは何が始まるんだ?ということだが、ジブリのもつ独特なファンタジーの世界観である。子供の頃に見ているし他のジブリ作品もすでに見ていて、これがジブリだというイメージをすでに持っているという個人的な前提があるのだが、多くの方に伝わると信じてる。まっくろくろすけとはなんだというジブリに馴染みのない方やまだジブリのイメージがないお子様にはただただワクワク感を楽しんでもらえればいいと思う。(当時の何もわからない幼い自分が見たときのように)

 

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 途中ジジが言葉を話せなくなり(キキは魔法が使えなくなっているから、ジジの言葉がわからなくなったと捉えるべきかもしれない?)結局最後まで話せないまま終わるのだが、ジジに彼女?ができてキキから遠ざかっていく感じと重なってとてもさびしい。ジジが離れていくところは同級生や学生の頃の友人たちが結婚しお互いに会える時間が減っていったり、子どもが結婚したりなどして家を出ていったりという感じに似ているのではないかと思う。人(猫含め)がそれぞれの道に進んでいくとき、それなりに別れつつあるな、離れていってるなという感情も切り離せないものである気がする。(切り離せないと言えば影、人にも猫にも何にでもついてくるもの、第一回でH・C・アンデルセン「影帽子」を紹介したのでこの話もいつか書こうと思う。)変わらないものはないという諸行無常も一考したい。

 最後だんだん魔法をとりかえしていくところを考えるともしかしたら映画の終わった後にはなせるようになっているのかなとも思ったりしなくない。この映画の終わりはキキのあの海の見える街での生活の始まりという、、、ここで何を感じ取ればいいのかはまた歳を重ねたらわかるであろうか。

 

 

 ジブリいいですね。歳を重ねるごとに深く深くわかるようになる。(時代に少し遅れるのが悲しいですが)たまには自転車を走らせて、鎌倉駅近くにある小町通り沿いのどんぐり共和国(ジブリのお店)に行ってみたいと思う。今度「海の見える街」「ルージュの伝言」あとは「晴れた日に」とか練習しよう(ピアノかベースかギターか悩ましい)。